ekoちゃんのyuragi style　

ゆらぎスタイルショップには、毎日「箕面市障がい者事業団」
から、就労に向けて研修生がやってきます。

去年の今頃、ゆずの加工作業に来て4月からスタッフとして
頑張っている1人の女子の一年間の成長をご紹介します。

関ジャニが大好き！おしゃれな10代の女の子



「娘の働く姿を見に行っていいですか？」と、お店に来られて
優しい眼差しで彼女が仕事をしている姿を見守っている横顔
を今でも鮮明に覚えています。

彼女のお母さんはこう言ってました。

「一見普通なので、誰も障がいがあるって理解されないのが
　可哀想で・・親の私でも忘れて普通に喋ってるとパニックにな
　って怒らしてしまうくらいですから・・・」

理解する脳のスピードがちょっと時間かかってしまう・・だから、

早口で一度に話しかけられるとパニックになってしまうのです。

研修に来た頃は、どちらかというと印象も暗く、存在感なかった

事業団の職員からも「彼女は体力的にも続かない可能性有り」

しかし、日に日に明るくなり、作業も熱心にやっている姿に変化

を感じたので思い切って声をかけた「明日から午後も出来る？」

「ハイ、来ます！」キラキラした目で、力強い声で即答！

彼女の中で何かが変わり始めている!　そう感じました。

予想をいい意味で裏切って、休むことなく来てくれました。

新人さんには、率先して作業を教えたり、研修生のリーダ
ー的存在になっていったのです。

そして春、研修期間が終わろうとしているある日、研修生

の指導についている担当スタッフからこんな相談が・・・

「大野さんウチで雇われへんの？」

本人も強く希望しているが遠慮して言えないらしい

事業団でも彼女の目覚しい変化が話題になっているらしい

「大野さんココで働きたい？」

「・・ハイ」

「なんで？」

「香りが好き、そして楽しいんです」

「そっか！」　そこで、仕事の厳しさなど話し合いました。

「それでもやっぱりココがいいと思ったら、３つの中から
　選んでくれる？」

自分で決めて一歩踏み出して欲しかったのです。

「これなら無理せず続けられる、休んで迷惑かけないって
自信が持てるのを自分で決めてネ」

大野さんのブラン・ジュデの瞬間です

松コース　朝から夕方まで火曜以外、毎日休まず仕事に来る

竹コース　朝から夕方まで1日おきに仕事に来る

梅コース　朝から昼まで３日来たら1日休み　

「・・・・梅で・・・」

そして、4月から働くようになり、今日まで1日も休まないどころ
か、誰よりも朝早く出勤して頑張っています。

通販を始める時のエピソード

せっかく注文してくれたお客様が箱を開ける前にワクワク感じ
るようなサービスができないか考えるようにスタッフに投げか
けました。

しかも、お金をかけずに・・・

「これ、大野さんが考えたんです。」と持ってきた新人スタッフ

・ピッピの手には小さな普通の段ボール箱が、おしゃれに変身♪

ロハスフェスタでは子供達にバスボム作りの担当で活躍

人と接するのが苦手やったのに新聞取材のインタビューにも
ちゃんと答えています。

お母さんも「うちの子みたいに理解されにくい障がい者の少し
　　　　　　　でも役に立てば」と色々協力してくれています。


一年間で本当に成長した彼女は、この冬、ゆずの産地の加工
場で毎日「はや～」とみんなにビックリされながらゆずの分別
作業を頑張ってくれています。

ゆずの香りは人を元気にする力がパワフル!

今年は誰が跳躍するのか、楽しみです。